経営戦略 に対する心持ち

経営戦略 とは企業の理念やビジョンを実現するうえでの手段です。その戦略を考える上での経営者さまの心持ちについてお話させていただきます。

コロナ禍におけるビジネスの変化に対応すべく、事業転換を考えた・実施した企業さまも多いかと思います。「気に臨み、変に応ず」、「臨機応変」などと表現されますが、その都度、変化に対応しなければ生き残れないといわれています。

先日、とある研修に参加し、考えさせられることがありました。
それは、変化に対応することはもちろん大切なのですが、その場しのぎの対応で、今は乗り越えられたとしても、今後も継続的に対処し続けることはできるのかということです。
必要なのは、変化してから対応を考えるのではなく、環境が変わることを前提に、常に対応を検討しておくことではないかと感じました。

そこで、「常在戦場」という言葉があります。あまり馴染みのない言葉かもしれません。この言葉は、戦国時代に、徳川家に仕えた牧野忠成という人物が大切にしていた言葉で、後に、連合艦隊司令長官の山本五十六も好んだとされています。
詳細は省きますが、牧野忠成は戦場にて失態を犯し、汚名を被ることになります。しかし、その後、戦場ではなく、政治の場で活躍し、その汚名をそそぐことに成功しました。
つまり、手柄をあげる場面は戦場だけではなく、人生のどの場面にも存在しており、それを意識しているか否かで、その後の結果が大きく変わる。だからこそ、「常に戦場にいるような気持で、物事に当たれ」という意味です。

私は、「臨機応変」と「常在戦場」のセットが経営戦略においては最強であると考えています。
環境が変化したらどうすべきかを平時から常に考えておく(常在戦場)。そのうえで、変化が訪れた際にはそれに応じて対応する(臨機応変)。これこそが、先の見えない時代を生き抜く戦略を考える上で、最も必要なことではないでしょうか。

幾通りものシミュレーションを検討し、その戦略の手札から、訪れた変化に対応できる最もふさわしいカードを切る。これができれば、他社を後追いすることなく、真っ先に新たな事業形態を構築することもできると信じています。

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